みなさんこんにちは。
ログハウスは、木の温もりと独特の雰囲気が魅力の住まいです。
近年では、その魅力に惹かれて、ログハウスの購入を検討する人が増えています。
そこで本記事ではログハウスの長所と短所について説明したいと思います。
日本の住宅は、ログハウスも例外なく30年が寿命とされています。
これは、日本の住宅は、木造軸組工法で建てられることが多く、木材は、湿気に弱く、腐食しやすいためです。
また、日本の気候は、夏は高温多湿、冬は寒冷であるため、木材へのダメージが大きいことも、寿命が短い理由のひとつです。
ログハウスは、木の温もりと独特の雰囲気が魅力の住まいですが、寿命が短い点はデメリットといえます。
ログハウスの寿命を延ばすためには、以下の点に注意が必要です。
木材の耐久性は、主に以下の3つの要素によって決まります。
①木の密度
②気の含水率
③気の腐朽菌やシロアリに対する耐性
密度が高いほど、水分を通しにくく、腐朽菌やシロアリに対する耐性も高くなります。
また、含水率が高いほど、腐朽菌やシロアリの被害を受けやすくなります。
杉やヒノキ、カラマツなどの針葉樹は、密度が高く、含水率が低いため、耐久性が高い木材です。
また、これらの木材は、防腐効果のある成分を含んでいるため、
腐朽菌やシロアリの被害を受けにくいという特徴もあります。
雨ざらしになる木部は、3~5年毎に塗り直すことで、木材の腐食を防ぐことができます。
また、防蟻処理を行うことで、シロアリなどの害虫の被害を防ぐことができます。
定期点検を行うことで、建物の劣化や損傷を早期に発見し、被害を拡大させずに済みます。
ログハウスは、密閉性が重要です。
施工精度が低いと、風や雨が入り込み、木材の腐食を早めてしまいます。
ログハウスを建てる際には、信頼できる業者に依頼するようにしましょう。
ログハウスは、木の温もりと独特の雰囲気が魅力の住まいです。
適切なメンテナンスを行うことで、長く大切に使い続けることができます。
ログハウスと木造建築の違いは、大きく分けて以下の2つです。
・構造
ログハウスは、木材を丸太のまま積み重ねて建てる構造です。
一方、木造建築は、木材を加工して柱や梁、筋交いなどで組み立てて建てる構造です。
・特徴
ログハウスは、木のぬくもり、高い断熱性、高い耐久性などの特徴があります。
一方、木造建築は、自由な設計が可能、コストが安いなどの特徴があります。
具体的には、以下の違いが挙げられます。
項目 | ||
構造 | 丸太を積み重ねる | 木材を加工して組み立てる |
特徴 | 木のぬくもり、高い断熱性、高い耐久性 | 自由な設計が可能、コストが安い |
メリット | 心地よい空気環境、省エネ性、耐久性 | デザイン性、カスタマイズ性、コスト |
デメリット | セトリングによる収縮、メンテナンスが必要 | 断熱性が低い、耐火性が低い |
ログハウスは、自然素材のぬくもりを存分に感じることができ、高い断熱性と耐久性によって、快適な住環境を実現することができます。一方、木造建築は、自由な設計が可能で、コストが安いため、予算やデザイン性にこだわりたい人におすすめです。
ログハウスには、いろいろな種類があります。
- ハンドカットログハウス
丸太をそのまま積み上げるログハウスです。野趣あふれる造りで、ログハウスの醍醐味を味わうことができます。
しかし、セトリングや埃などの問題があるため、メンテナンスに手間がかかります。
- マシンカットログハウス
製材された面で積み上げるログハウスです。
隙間がないため、埃や虫の侵入が少ないため、メンテナンスが楽です。
また、セトリングが少ないため、初期費用を抑えることができます。
- ポスト&ビームログハウス
ポスト&ビームとは、柱(ポスト)と梁(ビーム)を組み合わせて建てるログハウスの一種です。
従来のログハウスは、丸太をそのまま積み重ねて建てる構造でした。
しかし、ポスト&ビームでは、丸太を柱や梁に加工して、それを組み合わせて建てます。
ポスト&ビームには、以下の特徴があります。
- 丸太の節や隙間が少ないため、埃が舞いにくい
- 壁が平らになるため、壁紙やクロスなどの壁材を貼りやすい
- 柱や梁に強度があるため、建物の歪みや損傷を防ぎやすい
また、ポスト&ビームは、在来工法の建物と比べて、以下のメリットがあります。
- 木材の使用量が少ないため、環境に配慮した建物になる
- 施工期間が短いため、工期が短縮できる
- メンテナンス性が高く、手入れがしやすい
このように、ポスト&ビームは、従来のログハウスの欠点を改善した、新しいタイプのログハウスです。
一般的に、ログハウスの価格は、坪単価で計算されます。
坪単価は、ログハウスの種類やサイズ、付帯設備によって異なりますが、50万円~150万円程度が相場です。
例えば、10坪のハンドカットログハウスの場合、坪単価が100万円だとすると、総額は1,000万円となります。
また、ログハウスの建築には、別途、基礎工事や外構工事などの費用がかかります。
これらの費用は、ログハウスのサイズや施工内容によって異なりますが、
一般的に、総額の10~20%程度が目安となります。
したがって、10坪のハンドカットログハウスを建てる場合、総額は1,100万円~1,300万円程度がかかることになります。
なお、ログハウスは、注文住宅で建てる場合が多いため、
建築費用の見積もりは、複数の業者から取得することをおすすめします。
ログハウスを購入するメリットは、以下のとおりです。
ログハウスは、木のぬくもりを感じられる住まいです。
木の壁は、時間と共に風合いが増し、愛着が湧くものです。
また、木材には調湿性があり、夏は涼しく、冬は暖かい、快適な室内環境を保つことができます。
天然木のフィトンチッドには、森林浴効果があるといわれています。
森林浴効果とは、森林にいることで、心身の健康にさまざまな良い影響を与える効果のことです。
ログハウスに住むことで、森林浴効果を気軽に得ることができます。
空気が乾燥していると、肌や喉が乾燥して、風邪などの感染症にかかりやすくなります。
また、空気が湿度が高すぎると、カビやダニが発生しやすくなり、アレルギーや健康被害につながる可能性があります。
木材には、空気中の水分を吸収したり放出したりできる性質があります。そのため、木材を多く使ったログハウスは、室内の湿度を適切に保つことができます
ログハウスは、木材の強度によって、耐久性が高いです。また、木材は、火災に強いという特徴もあります。
ログハウスは、自然素材のぬくもり、高い断熱性、高い耐久性などのメリットがあるため、近年、注目を集めています。
1000年以上も朽ちることのないログハウスも存在します。
・プレオブラジェンスカヤ聖堂(16世紀)
プレオブラジェンスカヤ聖堂は、ロシアのカレリア地方のオネガ湖にあるキジ島にあるロシア正教会の聖堂です。
1714年に建てられたもので、釘を一切使わず、木組みのみで建てられた建築物として知られています。
・正倉院(8世紀)
正倉院は、校倉造と呼ばれる建築様式で建てられています。校倉造とは、柱と梁で組み上げた骨組みに、平行に敷き詰めた板材で壁を構成する建築様式です。正倉院は、この校倉造の特徴を生かし、外観はシンプルながら、内部には広々とした空間が広がっています。
木は耐久性がないと思われがちですが、しっかりとメンテナンスをすることで1200年以上も持つことも可能です。
ログハウスを購入するデメリットは、以下のとおりです。
ログハウスは、重量が重いため、傾斜地や急斜面には建てることができません。また、市街地の防火区域内では、建てることができません。
道路中心から、1階建で3m、2階建で5m離れる必要があります。 自重が重いため、傾斜地は造成して、平地にする必要があります。 急斜面は建設機械が入らない場合があります。
ログハウスは、丸太を積み重ねて建てるため、壁の強度が弱くなります。
そのため、建築基準法では、ログハウスの規模や間取りに制限があります。
間取りに制限があります。また、ハンドカットログハウスの場合、内壁がでこぼこなので、
家具の配置にその分のスペースを考える必要があります。
しかし、構造計算を行うことで、これらの制限を緩和することができます。
構造計算とは、建物の強度や耐久性などを計算する方法です。
構造計算を行うことで、ログハウスの強度を十分に確保できれば、広い間取りをとることができます。
具体的には、以下の条件を満たす必要があります。
- ノッチからノッチまでの距離が10m以下
- 囲まれた範囲の面積が60平米以下
ノッチとは、ログ同士を接合する部分のことです。ノッチの距離が長いと、ログ同士の接合部分が弱くなるため、ノッチからノッチまでの距離を10m以下に制限しています。
また、囲まれた範囲の面積が60平米以下であれば、構造計算を行うことで、広い間取りをとることができます。
ログハウスは、乾燥による木材の収縮による壁の下がりを「セトリング」といいます。
ログハウスには、セトリングに対応するために、通しボルト、セトリングスペース、ジャッキボルトなどの工夫がされています。
丸太と丸太の隙間から、風や虫の侵入が多く、でこぼこが多いため埃が溜まります。
ログハウスは、木の温もりと独特の雰囲気が魅力の住まいです。
しかし、土地選びや設計、建築後のメンテナンスには注意が必要です。
ログハウスの購入を検討している場合は、これらの点を踏まえて検討するようにしましょう。
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