長野県白馬村は、冬になると国内外から多くの観光客が訪れるスキーリゾートです。北アルプスに囲まれた地形は雪に恵まれ、世界的にも良質なパウダースノーを体験できることで知られています。
この記事では「白馬はいつから雪が積もるのか」「スキーシーズンはいつ始まるのか」「どんな服装で行けばよいのか」といった旅行者が知りたいポイントを詳しく解説します。初めて訪れる方も、毎年通っている方も、ぜひ計画の参考にしてください。
白馬の冬の特徴
白馬エリアの地理と気候
白馬村は長野県北西部に位置し、標高が高く日本海側気候の影響を受けやすいエリアです。
冬になると北アルプスに湿った季節風がぶつかり、豊富な降雪をもたらします。この地形条件によって、サラサラとした雪質と安定した積雪量が保たれ、スキーやスノーボードを楽しむのに最適な環境が整っています。
冬に訪れる魅力と観光動向
白馬は1998年長野冬季五輪の会場として国際的に知られるようになり、現在も世界中から観光客が訪れます。
特に12月〜3月は観光シーズンのピークで、クリスマスや年末年始、中国の春節などにあわせて賑わいます。近年はインバウンド需要も増え、2024-25年シーズンには約130万人が訪れ、前年より14%増加しました。
白馬の雪質とスキーリゾート
白馬の雪は軽く柔らかい「パウダースノー」として有名です。八方尾根やエイブル白馬五竜、白馬47といった人気スキー場では、多彩なコースが整備されており、初心者から上級者まで楽しめます。
リフトやゴンドラ設備も充実しているため、快適にゲレンデを満喫できます。
白馬の積雪時期とスキーシーズン
初雪の目安
白馬エリアでは例年11月上旬〜中旬に初雪が降ります。11月下旬にはスキー場のゲレンデが白く染まり、積雪情報をチェックする観光客が増えます。ただし年によっては初雪が遅れ、12月上旬まで待たなければならないケースもあります。
スキーシーズンの開始時期
スキーシーズンは一般的に12月上旬からスタートしますが、積雪量や気温によって変動します。雪不足の年は人工降雪機を活用して営業を開始するスキー場もありますが、自然雪で本格的に楽しめるのは12月中旬以降です。最もコンディションが良いのは1月〜2月で、この時期は雪質・積雪量ともに安定しています。
気候変動の影響
近年は気候変動の影響で初雪や積雪量が年ごとに変動する傾向があります。2024年は平年より遅れて11月下旬に初雪を観測しましたが、2025年は例年より早く豊富な積雪に恵まれました。旅行計画の際は必ず最新の積雪情報や天気予報を確認することが大切です。
スキー旅行の準備とポイント
必要な装備
白馬でスキーを楽しむために欠かせないのは、スキー板・ブーツ・ポール・スキーウェア・手袋・ゴーグル・防寒帽子などです。現地にはレンタルショップが豊富にあるため、初心者でも安心して装備を揃えられます。防水性・保温性に優れたウェアを選び、重ね着で体温調整できるように準備しましょう。
アクセス
白馬へのアクセスは多様です。
- 公共交通:新宿から特急「あずさ」で松本へ行き、大糸線に乗り換えて白馬駅下車。新幹線なら長野駅から特急バスで約1時間。
- 車利用:中央自動車道または上信越自動車道からアクセス可能。ただし冬期は積雪や凍結があるため、スタッドレスタイヤやチェーンの準備が必須です。
宿泊施設
白馬にはリゾートホテル、ペンション、民宿、貸別荘まで幅広い宿泊施設があります。スキー場近くは人気が集中するため、クリスマスや年末年始などは早めの予約が必要です。ペット同伴可能な宿や温泉付き施設もあり、旅行スタイルに応じて選べます。
初めて訪れる方へのアドバイス
初めての方は、観光案内所で積雪状況やおすすめスポットの情報を得ると便利です。
スキー以外にもスノーシューや雪上ハイキング、温泉などアクティビティが豊富なので、天候に合わせて計画を柔軟に変更できるようにしておきましょう。

白馬での冬の服装ガイド
気温の目安
冬の白馬村の気温は日中で5℃前後、夜間や早朝には氷点下10℃まで下がることもあります。山頂付近ではさらに寒く、風の影響で体感温度はさらに低く感じられます。
防寒の基本
服装は重ね着が基本です。
- インナー:吸湿性・速乾性のある素材で汗冷えを防ぐ
- ミドル:フリースやセーターなど保温性のあるもの
- アウター:防風性・防水性を兼ね備えたスキーウェア
防寒小物として、厚手の手袋・ニット帽・マフラー・防水ブーツは必須です。
アクティビティ別の服装
スキー・スノーボード:動きやすさ重視、防水性のある専用ウェア
観光・散策:防寒重視で歩きやすい靴やダウンジャケット
室内滞在:動きやすいカジュアルウェアにカーディガンをプラス
便利な持ち物
保湿クリームやリップクリーム、ホッカイロ、保温水筒などもあると快適に過ごせます。
雪国ならではの乾燥や冷え対策を意識しましょう。

まとめ
白馬は例年11月に初雪が降り、12月上旬からスキーシーズンが始まります。最も雪質が良いのは1月〜2月で、この時期は国内外から観光客が集まります。冬の白馬を快適に楽しむためには、防寒対策を徹底し、最新の積雪情報を確認することが大切です。
スキーやスノーボードだけでなく、温泉や別荘滞在など多彩な楽しみ方ができるのも白馬の魅力です。家族や仲間と計画を立て、冬の白馬で思い出に残る時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。