長野県北部にある白馬村は、四季折々の表情を見せる人気の山岳リゾートです。
夏は涼しい高原の風に包まれ、冬は日本有数の雪景色とスキーリゾートとして知られています。
ただ、標高が高いため一年を通じて気温は低めで、都市部の感覚で訪れると「思ったより寒い」と驚くことも少なくありません。せっかくの旅行を快適に楽しむためには、季節ごとの気候を知り、服装や持ち物をしっかり準備しておくことが大切です。
本記事では、白馬村の年間を通じた気温の特徴や降水量、季節ごとの服装の目安をまとめました。
観光や登山、スキーなど、どのシーズンに訪れても役立つ実用的な情報を紹介します。
白馬村の気候の基礎知識
白馬村は北アルプスに囲まれた自然豊かなエリアで、標高は700mから1300mほど。
平地よりも気温が低く、冬は厳しい寒さと雪、春や秋は昼夜の寒暖差が大きいのが特徴です。
夏でも真夏日は少なく、避暑地として快適に過ごせる環境です。

年間を通じた気温の特徴
年間平均気温はおよそ9.4℃で、東京より5〜10℃低め。
最も寒い1月は-7℃前後、真夏の8月でも最高28℃ほどと極端な暑さはありません。
春から秋にかけては観光に適した穏やかな気候が続きます。
雨と雪が多い地域
年間降水量は約1900mmと多く、梅雨時期は雨が多くなります。
冬は豊富な雪に恵まれ、スキーやスノーボードを楽しむ人で賑わいますが、積雪や路面凍結には注意が必要です。
季節ごとの気候と服装の目安
春(3月〜5月)
3月は氷点下の日も多く、ダウンジャケットが必須。4月は日中15℃前後まで上がりますが朝晩は冷え込みます。5月には20℃を超える日も増え、重ね着しやすい服装が便利です。桜の見頃は4月下旬で、都会より遅い春を楽しめます。
夏(6月〜8月)
平均気温は17℃前後と涼しく、夜は肌寒いことも。8月でも28℃ほどまでしか上がらず、快適に過ごせます。半袖で十分ですが、朝晩用に薄手の羽織りものを。紫外線対策も忘れずに。
秋(9月〜11月)
9月は18℃前後と過ごしやすく、10月からは一気に冷え込みます。朝晩は5℃近くまで下がることもあるため、薄手のダウンやセーターがあると安心です。紅葉のピークは10月中旬から11月上旬。
冬(12月〜2月)
平均気温は-3℃前後。1〜2月の最低気温は-7℃近くまで下がります。厚手のダウン、防水ブーツ、手袋や帽子、ネックウォーマーなど万全の防寒対策が必要です。スキーやスノーボードには最適のシーズンです。
アクティビティ別の服装アドバイス
- 登山・ハイキング
夏でも標高が高い場所は10℃前後まで下がるため、速乾性のインナー、防寒フリース、軽量ダウン、防水ジャケットを重ね着で。 - ウィンタースポーツ
防風性・防寒性に優れたスキーウェアを基本に、インナーとミドルレイヤーを重ね着。ゴーグルや手袋、ネックウォーマーも必須です。 - 観光・散策
春や秋は羽織りものを、夏は軽装+朝晩対策を。冬は雪道対応の靴と厚手の防寒着を。季節に合わせて柔軟に調整することが大切です。

白馬旅行で役立つ天気情報のチェック方法
山間部にある白馬村は天候が変わりやすい地域です。
旅行前や滞在中は「tenki.jp」「Yahoo!天気」「ウェザーニュース」で最新情報を確認しましょう。登山やスキーでは「Windy」など風や積雪を可視化できるアプリも便利。
現地の観光案内所や宿から得られるローカル情報もあわせて活用すると安心です。