長野の名城10選|松本城・上田城など歴史と絶景を楽しむおすすめスポットとは

長野県には、国宝をはじめとする多くの名城が点在しています。戦国時代に築かれた堅牢な城から、四季折々の自然と調和した美しい城跡まで、その姿はまさに歴史と風景の融合。

この記事では、ドライブでも訪れやすい長野県内の代表的な城郭10選を紹介します。

アクセスや駐車場情報もまとめているので、週末の城巡りや観光ドライブの計画にぜひ役立ててください。

国宝 松本城 ─ 現存天守の優美さ

松本城は、日本に5つしかない国宝天守の1つであり、その美しさと保存状態の良さで高く評価されています。

通称「烏城(からすじょう)」と呼ばれるその黒い外観は、戦国時代の風格を現在まで残す重要な遺構です。所在地は松本市丸の内で、多くの観光客が訪れる人気スポットとなっています。

天守からは北アルプスの雄大な景色を一望でき、歴史好きや写真愛好家には特におすすめです。

また、周辺では桜が咲き誇る春や、雪化粧の美しい冬も見所となっています。長野県の城巡りには、ぜひ松本城を外せません。

戦国時代の要塞 上田城跡 ─ 真田氏ゆかりの地

上田城跡は、戦国武将・真田昌幸が築いた城で、その「難攻不落」の名は今も語り継がれています。上田市の中心に位置し、歴史好きにはたまらないスポットです。

東虎口櫓門や北櫓といった見どころがあり、当時の戦略的建築を感じられます。また、周辺には上田神社や資料館があり、真田家の歴史をしっかりと学ぶことが可能です。

秋には紅葉が城跡を彩り、公園としても美しい光景を見ることができます。長野市や他の観光地からのアクセスも良好で、長野県の城巡りルートにぜひ組み込みたいスポットです。

迫力の桜の絶景 高遠城跡 ─ 花の名所百選

高遠城跡は「日本さくら名所100選」にも選ばれる、長野県随一の桜の名所です。特に春には「高遠コヒガンザクラ」と呼ばれる鮮やかな花が一面に咲き誇り、全国から訪れる観光客で賑わいます。

江戸時代には高遠藩の藩庁が置かれ、この地は城郭都市として栄えていました。

現在は公園として整備されており、桜以外にも季節ごとの景観を楽しむことができます。歴史と自然の調和を味わいながら、高遠そばなど地元グルメの楽しみも加えれば、一日中飽きることなく滞在することができるでしょう。

諏訪高島城 ─ 湖畔にたたずむ水城

諏訪市に位置する高島城は、かつて湖に浮かぶように見えたことから「諏訪の浮城」とも呼ばれる、美しい水城です。築城当時の面影を残しつつ、復元された天守や堀が訪れる人々を魅了します。

小規模ながら整然とした構造と、城内から望む諏訪湖周辺の風景が、この城の見どころです。春には桜が咲き誇り、水面に映る情景は一見の価値があります。

また、近くには諏訪大社や温泉地もあり、観光を兼ねて歴史に触れる旅にはぴったりのスポットです。諏訪地方の文化的魅力を知るためにも、訪れる価値のあるお城と言えるでしょう。

歴史を感じる長野の城郭とその背景

松代城跡 ─ 武田信玄と真田家の伝承

長野県長野市に位置する松代城跡は、かつて武田信玄が築いたことで知られています。かつての名前は「海津城」とも呼ばれ、千曲川を外堀とする天然の要塞として、その立地が高く評価されていました。

その後、天下の名将「真田信之」をはじめ真田家が城主を務めた歴史を持ち、江戸時代には松代藩の中心となりました。

現在も復元された二階建ての櫓門や石垣、木橋などがあり、往時の趣をしっかり感じることができます。

また、春には約100本の桜が咲き乱れ、花見スポットとしても人気です。松代城に訪れた際には、松代観光案内所でスタンプラリーも楽しむことができます。

小諸城 ─ 『穴城』とも呼ばれる工夫された構造

小諸市にある小諸城は「穴城」というユニークな別名を持ち、その築造における工夫が際立ちます。この名は、小諸城が標高の高い場所ではなく、地盤の低い場所に築かれたことによるものです。武田信玄の支配下で戦国要塞として整えられ、特徴的な石垣と堀の造りが訪れる人々を魅了します。

特に、小諸城址公園(懐古園)は春の桜が有名で、日本100名城にも選定されています。歴史的な城郭の雰囲気を残しながらも、周囲の自然との調和が美しく、散策にも最適なスポットです。

龍岡城 ─ 日本に珍しい五稜郭式の城郭

龍岡城は、長野県佐久市にある日本でも珍しい五稜郭式の城郭です。

五角形の星型をしたその独特の設計は、函館の五稜郭と並び二例しか存在しません。築城は江戸時代末期の1864年で、幕末の洋式建築を取り入れています。

それほど長い期間使用されていたわけではない龍岡城ですが、その近代的な構造は当時の技術を学ぶ貴重な遺産として評価されています。また、続日本100名城にも選ばれており、歴史ファンや建築マニアにとって必見のスポットです。

高島城の見どころと復元された天守

長野県諏訪市にある高島城は、「島崎城」「浮城」という優雅な別名でも知られています。この城は諏訪湖の湖畔に建てられた水城で、かつての諏訪地域の中心的な存在でした。当時は城下町と湖が一体となった防御的な要素も兼ね備えていました。

現在は天守が復元され、訪れる人々がその優雅な姿を間近で楽しむことができます。特に、天守から眺める諏訪湖の景色は絶景で、観光名所として訪れる価値があります。また、高島城は続日本100名城にも選ばれており、歴史や文化を学びながら周辺を散策するのもおすすめです。

周辺の観光スポットも楽しもう

松代城周辺:真田宝物館と町並み散策

長野市にある松代城周辺は、歴史愛好家にはたまらない場所です。このエリアでは、真田家に関する貴重な資料が展示されている「真田宝物館」を訪れることができます。

武田信玄の築城した海津城としても知られる松代城から、徒歩圏内に多くの歴史的建築物が点在しており、江戸時代の風情を感じながら町並み散策が楽しめます。特に真田邸や旧樋口家住宅など、歴史的価値の高い建築に触れることができるのも魅力です。四季折々の景色に彩られる千曲川沿いを歩きながら、長野の歴史を五感で感じてみてはいかがでしょうか。

松本城エリア:信州グルメと温泉巡り

長野県を代表する国宝「松本城」が位置する松本市は、観光とグルメの楽しみが広がるエリアです。松本城を訪れた後は、信州そばや山賊焼きといった地元の味覚を楽しむのがおすすめです。

また、城下町の風情を感じる中町通りでは、おしゃれなカフェや工芸品のショップも多く、散策にぴったりのスポットとなっています。さらに、松本市周辺には美ヶ原温泉や浅間温泉といった源泉かけ流しの温泉地があり、旅の疲れを癒すのに最適です。歴史と癒しを同時に堪能できる松本エリアで、ゆったりとした時間を過ごしてみませんか。

高遠町:高遠そばと歴史資料館

「桜の名所」として名高い高遠城跡がある高遠町は、食と歴史の魅力が詰まったエリアです。特に名物の「高遠そば」は、長野県の郷土料理として知られ、多くの観光客が求めて訪れる一品です。

そば処が点在する中、高遠そばならではの風味を存分に楽しむことができます。また、高遠城跡のすぐ近くには歴史資料館があり、城の歴史や地域の文化を学ぶことができます。桜の時期には一面がピンクに染まり、風情ある景観の中で地域の魅力を堪能できるでしょう。

上田エリア:真田丸と武将像を巡る散策

戦国時代を生き抜いた真田昌幸や真田信繁(幸村)ゆかりの地として知られる上田市では、歴史好きにおすすめのスポットが集約されています。

特にNHK大河ドラマ『真田丸』の舞台ともなった上田城跡では、東虎口櫓門や北櫓といった遺構を直接見ることができ、真田家の壮大な物語に思いを馳せられます。

城跡周辺には武将像や資料館も充実しており、真田氏の歴史に触れる散策コースが人気です。また、上田駅周辺ではご当地グルメの「上田おやき」や地元産のワインも楽しむことができ、歴史とグルメを同時に満喫できるエリアです。

まとめ

長野県の名城は、歴史の重みと四季の美しさが融合する魅力あふれる観光スポットです。

国宝松本城の荘厳な姿から、高遠城の桜、上田城の紅葉、諏訪高島城の湖畔の風景まで、どの城も地域の文化と自然が息づいています。

アクセスも良好で日帰りドライブにも最適。歴史と絶景を同時に味わえる「長野の城巡りの旅」に、ぜひ出かけてみてください。

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