みなさんこんにちは。
休暇やリフレッシュのために利用する別荘は、普段住む家とは異なり、特別な場所です。
しかし、せっかく購入した別荘が、想像と違っていた、使い勝手が悪い、周辺環境が良くないなど、
後悔してしまうケースも少なくありません。
そのような後悔を防ぐためには、購入前に必ず現地見学を行い、実際にその場所を自分の目で確かめることが重要です。
今回の記事では、別荘選びの現地見学で確認すべきポイントについて詳しく解説します。
現地見学をしっかりと行い、理想の別荘を見つけ、充実した休暇を過ごしましょう。
気になる別荘を見つけたら、次のステップは現地見学です。
希望条件を伝えて、おすすめの物件を紹介してもらいましょう。
複数の物件を見学することで、比較検討し、選ぶ目を養えます。
周辺環境:騒音、日当たり、治安、買い物施設、医療施設、交通アクセス、観光スポットなどをチェック
物件の状態:建物の構造、設備、修繕履歴、管理状況、眺望、日当たりなどを確認
費用:購入費用、維持管理費、水道光熱費、修繕費用などを把握
その他:周辺住民、災害リスク、将来計画などを考慮
別荘を持つ友人や知人に同行してもらうと利用者の立場でアドバイスしてくれるのでお勧めです!
複数見学し、情報収集と比較検討をしっかり行うことが、理想の別荘を見つける鍵となります。
次の章からは実際に注意するべきポイントを解説いたします。
別荘選びにおいて、見落としがちなのがアプローチです。
アプローチとは、道路から玄関までの通路を指します。
具体的には、以下のようなものが含まれます。
- 車道: 車で別荘にアクセスするための道
- 歩行者道: 歩いたり自転車で別荘にアクセスするための道
- 階段: 高低差がある場合に設置される階段
- 門: 別荘の敷地への入り口
- アプローチ脇の植栽: アプローチの雰囲気を左右する植栽
別荘のアプローチは、単なる通路ではなく、別荘の第一印象を左右する重要な空間です。
毎日通る場所であるため、雰囲気が重要です。ハイシーズンの渋滞状況や冬季の積雪状況も確認し、
快適なアクセスを確保しましょう。バスなどの公共交通機関の利用可否も確認しておくと便利です。
別荘購入において、管理状況は非常に重要です。
共有部分の清掃状況と補修状況を確認することで、その別荘地の管理体制を判断することができます。
管理状況を確認するポイント
共有部分の清掃状況
- 清掃が行き届いているか、ゴミなどが放置されていないかを確認
共有部分の補修状況
- 設備や建物が破損していないか、適切に補修されているかを確認
管理状況が悪い場合
- 共有部分の清掃が行き届いていない
- ゴミなどが放置されている
- 設備や建物が破損している
- 補修が遅れている
このような状況は、以下の問題を引き起こす可能性があります。
- 別荘の価値が下がる
- 住環境が悪化する
- トラブルが発生しやすくなる
別荘購入を検討する際には、必ず管理状況を確認しましょう。
別荘の管理費はどれくらい? 費用相場や節約方法を徹底解説別荘選びにおいて、立地条件は最も重要な要素の一つです。
日当たり、積雪量、景観、騒音、交通アクセスなど、様々な要素を考慮する必要があります。
日当たりと積雪量
- 山の北側は日当たりが悪く、冬は積雪が多くなります。
- 山の南側は日当たりが良く、冬でも積雪が少なくなります。
山の北側はあまり天候との相性がよくありませんので注意してください。
景観
- 地質によって樹木の種類が異なり、風景が変わります。
- リゾート地の中心地は賑やかですが、喧騒や渋滞を避けたい場合は、中心地から少し離れた場所を選ぶのも良いでしょう。
静かさ
- 別荘地の入り口やメインの通りは賑やかですが、奥の方は静かです。
- テニスコートやゴミ捨て場の隣は騒がしいので、歩いていける距離がベストです。
その他
- 周辺施設:スーパー、病院、温泉などの施設の有無
- 交通アクセス:電車、バス、車のアクセス状況
- 治安:周辺地域の安全性
これらの要素を総合的に判断し、理想の別荘地を選びましょう。
別荘選びにおいて、日当たりは重要な要素の一つです。
日当たりの良さは、冬場の暖かさや、室内環境の快適さに影響します。
平地の別荘の場合
- 南側まで10mあれば、日差しが得られます。
- 日当たりを確保するために、南側に窓を配置するなど、間取りも重要です。
山の麓の別荘の場合
物件の眺望と日当たりは、方角だけでなく、周辺環境や季節によっても大きく変化します。
南側の日当たりは良好ですが、山が見えない場合や、西側は夏暑く冬寒いなど、
方角ごとの特徴を把握し、実際に現地で朝夕も含めた日当たりを確認する必要があります。
高原の山陰は冬寒くカビが発生しやすいので、カビの状況も要確認です。
落葉樹は冬の日当たりは良いですが、目隠しには向いていません。
日当たりと立地条件を合わせて検討することで、理想の別荘を見つけることができます。
南側に日当たりの良い場所を選ぶ
冬場の寒さや湿度対策も考慮する
景色の良い部屋を選ぶ
日当たりは朝夕も確認する
落葉樹は冬の日当たりに有効だが、目隠しには向いていない
日当たりは、別荘の快適性を大きく左右する重要な要素です。
別荘を購入する際には、道路との接地状況を考慮する必要があります。
道路の位置によって、日当たり、プライバシー、騒音、アクセスなどが大きく異なってきます。
南道路
- 南側の道路や駐車場から、庭やテラスがどのように見えるか、プライバシーが保てるか確認しましょう。
- 日当たりが良好ですが、夏は西日が強くなる可能性があります。
北道路
- 道路側に建物を建てるので、道路からの音や、道路に漏れる音を確認しましょう。
- 冬は日当たりが悪くなります。
西道路
- 一般住宅と同じで、西日の状況を確認しましょう。
- 夏は西日が強く、室内が暑くなる可能性があります。
傾斜地
- 駐車場が平坦か確認しましょう。特に降雪地では重要です。
- 道路から、別荘までの高低差が大きい場合は、高齢になった時に大変です。
- 道路から下がる場合は、日当たりを確認し、別荘内のカビの状況を確認しましょう。
その他
- 道路幅:車がすれ違えるだけの幅があるか確認しましょう。
- 交通量:車の往来が激しい場合は、騒音や排気ガスの問題があります。
- 駐車スペース:来客用の駐車スペースも確保できるか確認しましょう。
道路付の別荘は、アクセスが良く、日当たりも良い場合が多いですが、プライバシーや騒音などの問題もあります。
舗装されていて、路肩や排水溝が整備されていることが望ましいです。
未舗装でも、わだちがなく、安全に通行できれば問題ありません。
しかし、別荘地の周辺部が未舗装や、車のすれ違いが困難な場合は、開発がいい加減なので、避けた方が良いです。
斜面の擁壁が崩れたままの別荘地も、管理費が十分集まっていないので、避けた方が良いです。
別荘を選ぶ際には、眺望は重要な要素の一つです。同じ別荘地内でも、山、海、花火大会など、眺望は限られています。
眺望を改善する方法
- 木を切る:眺望を遮る木があれば、伐採することで眺望を改善できる場合があります。ただし、自然公園内では伐採が制限されている場合があるので注意が必要です。
- 隣接地を購入する:隣接地の眺望が良く、空き地の場合、将来的な眺望を確保するために、一緒に購入することを検討しましょう。不動産屋さんに相談すれば、隣接地の購入を有利に進めるためのアドバイスを受けることができます。
眺望を選ぶ際の注意点
- 季節による変化:眺望は季節によって変化します。夏は緑が生い茂り、冬は雪景色になるなど、季節ごとの変化を考慮する必要があります。
- 時間帯による変化:眺望は時間帯によっても変化します。朝は朝日が昇り、夜は夜景が楽しめるなど、時間帯による変化も考慮する必要があります。
- 周辺の開発状況:周辺の開発状況によっては、将来眺望が遮られる可能性があります。購入前に周辺の開発計画を確認しましょう。
別荘を選ぶ際には、地形も重要な要素の一つです。
道路や隣接地から雨水が流れ込むような地形は、水害や湿気などの問題を引き起こす可能性があります。
地形がもたらす問題
- 水害:大雨などの降雨によって、雨水が流れ込み、水害が発生する可能性があります。特に、谷合や雨水跡がある場所は、水が溜まりやすく、水害リスクが高くなります。
- 湿気:雨水が流れ込むような地形は、湿度が高くなり、カビやダニなどの発生原因となります。また、建物の腐食や劣化にもつながります。
- 土砂災害:斜面など不安定な地形の場合、土砂災害が発生する可能性があります。
地形を選ぶ際の注意点
- 水はけ: 地形は水はけが良好であることが重要です。雨水が溜まりやすい場所は避けましょう。
- 擁壁: 地形によっては、擁壁などの対策が必要となる場合があります。専門家に相談し、安全性を確保しましょう。
- 過去の水害履歴: 地域の水害履歴を調査しましょう。過去に水害が発生したことがある場所は、避けた方が賢明です。
地形に関するアドバイス
- 専門家に相談し、地形の安全性について確認することをおすすめします。
- 地形図やハザードマップなどを参考に、地形を選ぶしましょう。
- 自治体に水害リスクなどの情報を問い合わせてみましょう。
地形は、別荘の安全性と快適性を大きく左右する重要な要素です。
上記のポイントを参考に、安全で快適な別荘を見つけましょう。
地形に関する用語解説
- 水はけ: 地表から水が浸透し、地下水となる速度のこと。
- 擁壁: 土砂の崩壊を防ぐために設置する壁のこと。
- ハザードマップ: 地震や洪水などの災害発生時に想定される被害区域を示した地図のこと。
基礎は、別荘全体の重量を支え、地盤からの湿気やシロアリなどの害虫から建物を守る役割を果たします。
別荘の耐久性を支える重要な構造である基礎は、長期的な視点で選ぶべき重要なポイントです。
基礎を選ぶ際の注意点
- 高さ: 基礎が高い方が、床下換気がしやすく、湿気やカビの発生を防ぐことができます。また、床下へのアクセスも容易になり、メンテナンスがしやすいというメリットもあります。
- 床下へのアクセス: 将来的に床下設備の点検や修理が必要となる可能性があります。床下に容易に入れる構造であるか確認しましょう。
- 構造: 鉄筋コンクリート造やベタ基礎など、耐久性の高い構造を選びましょう。
基礎に関するアドバイス
- 専門家に相談し、基礎の状態を確認することをおすすめします。
- 床下を見ることができる物件を選び、定期的に床下換気を行いましょう。
- 基礎に亀裂やひび割れなど異常がないか、定期的に確認しましょう。
基礎に関する用語解説
- 不同沈下: 地盤沈下によって、建物が傾いたり、不同等に沈んだりすること。
- 床下換気: 床下に新鮮な空気を送り込み、湿気やカビを防ぐこと。
- 鉄筋コンクリート造: 鉄筋とコンクリートを一体化させた構造。
- ベタ基礎: 建物の全体下に鉄筋コンクリートを敷いた基礎。
別荘は、普段住んでいない間は空家となるため、防犯対策が重要です。周りに定住者がいると、防犯上安心ですが、逆にプライバシーが損なわれる可能性もあります。
近くの宿泊施設や貸別荘の騒音も、快適な別荘ライフを妨げる要因となります。事前に周辺環境を調査し、防犯対策とプライバシーの両立を図りましょう。
その他注意すること
山間部では、携帯電波状況を確認する必要があります。TVの受信可否は、不動産屋さんに確認しましょう。
永住目的の場合は、インターネットサービスエリアや新聞配達も確認が必要です。
別荘の現地調査で注意することをまとめると以下の通りになります。
皆様の別荘選びに少しでも役に立てると嬉しいです。
- 物件周辺の雰囲気や騒音レベル、日当たりなどを実際に確認します。
- 周辺住民への聞き込みを行い、地域の評判や治安状況を把握します。
- 公園や学校、商業施設などの利便施設へのアクセスを調査します。
- 境界杭の位置や形状を測量し、土地の正確な面積を確認します。
- 建物の内外装を隅々まで調査し、傷みや劣化の状況を記録します。
- 設備の動作確認を行い、故障や不具合がないかどうかを検証します。
- 土地や建物の登記簿謄本を取得し、所有権や抵当権などの権利関係を調査します。
- 地盤調査を行い、地盤沈下や液状化のリスクを評価します。
- 過去の災害履歴やハザードマップを確認し、自然災害のリスクを把握します。
- 現居住者や周辺住民への聞き込みを行い、心理的瑕疵の有無を調査します。
- 土地や建物に関する過去のトラブルや訴訟歴がないかどうかを確認します。
- 騒音や臭気などの生活環境に関する問題がないかどうかを調査します。